同潤会江戸川アパートメント

同潤会 江戸川アパートメント

取り壊し前(2003年)の見学会で撮った写真です。
竣工1934年(昭和9年)鉄筋コンクリート造、地下1階、地上6階。
当時は規模設備共に東洋一と言われた建築です。
敷地面積2,061.15坪。
地下一階に共同浴場と理髪店、一階に食堂、二階に社交室などの共有施設がありました。
また、世帯向け住戸の他に独身部屋と呼ばれるワンルームの部屋も用意されていました。世帯向け住戸(家族部屋)を独立した子供たちが使用する為に用意された部屋だそうです。

アパート建設の最後を飾る同潤会の最高傑作と言われていました。

文化人なども多く住み、多少閉鎖的な空間だったことも手伝って、アパートメント内は外の街とは少し違った雰囲気があったそうです。

中庭。春だったので桜が咲いていて綺麗でした。写真中央の右側に赤い物が見えますが、元住民の方々が最後のお花見会を開いた際に使用した敷物です。

1号館 社交室脇のテラス(?)パラペット

1号館 社交室脇のテラス(?)。列柱は、パーゴラの柱(?)

1号館 社交室の窓

1号館 社交室の天井、梁、窓、廻り縁?のような物が3段に回されています。

1号館 社交室脇のテラスのような部分に立っていた柱です。

2号館の開放廊下

室内125号室の写真。
構造家・横山不学氏のお宅です。
柱型を煙突に見立てた暖炉、内側に木製サッシを取り付け、間接照明の多様など横山氏のセンスでリフォームされています。

屋上は、共同の物干し場。写真上。
物干し場のとなりに共同の洗濯場。写真下。

同潤会江戸川アパートメントの「共同洗濯場」です。
管理規約により、洗濯物は屋上に干すことになっていたため、ランドリースペースが設けられたようです。
洗濯槽は、現在では先ず作ることの無い、手の込んだ現場磨き出し仕上げです。

メーターボックス

廊下にあるメーターボックスの扉のデザイン

階段手摺のディテール

換気口の格子

住戸の玄関まわりのタイル。

上の写真は玄関の足下にある屋内の丸窓です。この他にも様々なデザインの物がありました。

ステンドグラスの丸窓が多用されていました。上の写真は住戸内に設置されていた物。

江戸川アパートメントには、何故か理髪店が共有施設として設けられていました。写真上。

「集合案内板」各住戸の名札が掲示されています。

1号館1階にある食堂の外壁+窓

1号館1階にある食堂の入り口

食堂にあったステンドグラス。

通路

同潤会江戸川アパートメントは、取り壊し前、多くの方々のご尽力により一般向けの見学会が複数回開催されました。ここの写真はそのとき撮った物です。あらためて、当時の関係者の皆様に御礼申し上げます。


このページは以前 archiMap で掲載していたものに修正加筆をしたものです。


写真+文:浅賀 崇